ふと見上げた空に、秋の気配が忍びこんでいた朝

1.いつもと違う朝の空に、何かを感じた

最近、朝の空気に少しだけ変化を感じるようになった。

夏のピークはまだ続いているはずなのに、
ふと見上げた空には、どこかやわらかくて澄んだ気配があった。

雲が高く、遠く、うっすらと秋のような色味をまとっていて、
蝉の声は相変わらずにぎやかなのに、不思議と静けさが混じっている。

その日、朝の光もどこか落ち着きがあって、
いつもより深呼吸をしたくなるような空気だった。

仕事や予定に追われる日々の中で、
「気配の変化」にちゃんと気づけたことが、自分でもちょっと嬉しかった。

暑さの中に、季節の終わりがこっそりと混ざっているような。
見逃してしまいそうな、小さな変化。

でもこういう気配に気づける日は、
自分の感性がちゃんと生きてる気がして、心が静かに満たされる。

空はただの背景じゃない。
ときに感情の鏡みたいに、私の気持ちにもやさしく寄り添ってくれる。

どんな空を見たかによって、その日の気分や考え方が変わることもある。
空を見上げることって、立ち止まるきっかけになるんだと改めて思った。

ただの朝でも、空を見上げた瞬間に
ほんのりとした「季節の気配」を感じたら、それはもう立派な感動だ。

そんな小さな気づきがある日って、
1日が少し丁寧になる。
心に余白が生まれる気がする。

今日の空には、たしかに次の季節の足音がしのびこんでいた。