1.気まぐれな散歩がくれた癒しの時間
朝6時前、目が覚めた瞬間にふと「歩きたいな」と思いました。
エアコンの効いた部屋を抜け出して、まだ静かな住宅街をサンダルでのんびり歩く。
目的もなく、ただの“気まぐれ散歩”。でもそれが、想像以上に心地よくて、心が少し軽くなる時間になりました。
日常に追われていると、こんなふうに立ち止まる瞬間さえ忘れてしまいがち。
だからこそ、この時間は「自分だけの静かな贅沢」だったと感じています。
2.静けさがつくる“リセットの時間”
家を出てすぐに気づいたのは、音のなさでした。
車の音も、エアコンの排気音も、ほとんど聞こえない。聞こえるのは、自分の足音と鳥の声、そして時おり風にゆれる葉の音だけ。
何も考えずに歩く時間は、まるで心の中を整理してくれているよう。
昨日悩んでいたことも、今朝までもやもやしていたことも、一度まっさらに戻っていく。
自然の音に耳を傾けるだけで、頭の中がふっと静かになる。
この時間が、思っている以上に私にとって“必要なもの”だったのかもしれません。
3.空の色がちがうだけで、気持ちが変わる
朝の空って、日中と全然違う顔をしています。
今日は少し雲が多かったけれど、その白さがやわらかくて、どこか安心感がありました。
晴れた日の青空はもちろんきれいだけれど、少し曇りがかった淡い空もまた素敵。
日が昇るにつれて、空の色は変わっていく。
そのグラデーションをじっと見ているだけで、「今日という一日がゆっくり始まるんだな」と思えるから不思議です。
普段、スマホばかり見ていて上を向くことなんてあまりないけれど、
たまには“空を見上げる”だけでも、自分の気持ちが変わるんだと実感しました。
4.すれ違う人の足取りにも季節を感じる
同じように早朝の散歩をしている人とも、数人すれ違いました。
犬の散歩をしている人、ジョギングをしている人、ただぼんやり歩いている人。
その誰もが、どこか穏やかで、力の抜けた表情をしていました。
夏らしい格好で、涼しげな服やサンダル。
朝の光の中で、そんな“人の気配”を感じるのもなんだか心があたたかくなる時間でした。
誰かと話すわけでもないのに、心の距離が近づくような気がする——
それもまた、夏の朝の“散歩の魔法”かもしれません。
5.立ち止まることで気づけること
道端の草むらから、ふいにセミの声が聞こえました。
「もう夏だなぁ」と思って歩いていたら、いつのまにか風にゆれる木漏れ日が目に留まり、
そこに立ち止まって、しばらくその景色を見ていました。
太陽の光を透かして揺れる葉っぱの影。
写真に残そうと思ってスマホを構えたけれど、
「これは写真じゃ伝わらないな」と思って、そっとスマホをしまいました。
“今この瞬間”をちゃんと味わうのって、意識しないとできないこと。
立ち止まったことで、それに気づけた気がします。
まとめ:何もしない時間が、いちばん贅沢だったりする
仕事に追われていると、何かを「しなきゃ」と思いがちだけど、
こうやって、何も予定のない朝に散歩してみると、心と体に余白ができるのを感じました。
SNSもニュースもシャットアウトして、ただ自分のペースで歩くだけ。
そんな時間が、思っていた以上に私を整えてくれました。
特別な予定がなくても、遠出をしなくても、
日常の中にある「ちょっとした贅沢」って、意外とすぐそばにあるのかもしれません。
また気が向いたら、朝の散歩に出かけよう。
今日一日が、ちょっとやさしく始まるような気がしています。
コメント