冷たい飲み物に救われた日。心まで潤った午後の話

日常の発見と感動

今年も暑さが本格的になってきた。
梅雨が明けたとたん、外に出るだけで汗がにじんで、
日差しは皮膚を通り越して、体力まで削ってくるような気がした。

そんな日の午後、ふらっと立ち寄ったコンビニで、
冷蔵棚の奥にあったレモンの炭酸水を手に取った。


思わず「ありがとう」と言いたくなる冷たさ

外に出た瞬間、ペットボトルのひんやりとした感触が指先に伝わってくる。
日陰に入ってキャップを開けると、ぷしっと軽やかな音と一緒にレモンの香りが広がった。

ひと口飲んだ瞬間、頭の中まで「スッ」と冷えていくような感覚。
大げさかもしれないけど、あのときは本当に「救われた」と思った。


暑さで張っていた気持ちが、ゆるんでいく

不思議なことに、体が冷えると、心もやわらかくなる。
少し前まで「あれもしなきゃ、これも急がなきゃ」と焦っていた気持ちが、
炭酸の泡と一緒に、少しずつほどけていった。

何もしていないのに、ちゃんと「整った」感じがする。


何も特別なことじゃないのに、印象に残る

冷たい飲み物を飲んだだけ。
でもその時間は、今日の中でいちばん心が満たされた瞬間だった。
頭で考えすぎて疲れていたのかもしれない。

「おいしい」と感じるって、すごいことだなと思った。


忙しいときこそ、五感に頼ってみる

仕事や家のことに追われていると、つい自分の感覚を後回しにしてしまう。
でも、五感って、意外とちゃんと今を教えてくれる。

「今の私、だいぶ疲れてたな」って、炭酸水が教えてくれた気がした。


まとめ

ほんのひとときの休息が、心を潤すこともある。
何かに追われているときこそ、
冷たい飲み物をゆっくり味わうような余白が必要なのかもしれない。

あの午後の炭酸水は、きっとずっと忘れない。

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