お気に入りの一杯が、午後の気持ちをリセットしてくれる

日常の発見と感動

1.集中が切れる、午後3時の空気

午後の仕事や家事にひと段落ついたころ、ふと集中力が切れる瞬間があります。
時計を見れば、たいてい午後3時前後。
頭はぼんやり、身体もだるくなって、なにかをする気力が湧いてこない。

そんな時間に、私は小さな“スイッチ”を入れます。
それが「お気に入りの飲み物を淹れること」。

たったそれだけのことなのに、気持ちがリセットされて、また軽く動き出せる気がするのです。


2.一杯の飲み物に、五感がひらく

私はコーヒーを淹れることが多いですが、日によってはほうじ茶やハーブティーを選ぶこともあります。
マグカップに注がれる液体の色、立ちのぼる湯気、ふわっと広がる香り――
それらが自然と、五感を目覚めさせてくれます。

「いい香りだな」
「このカップ、手にしっくりくるな」
「ちょっと熱すぎたかも」

そんな風に、目・鼻・口・手で感じながら飲む時間。
スマホも手放して、ただ一杯に集中することで、自分の感覚がゆっくり戻ってくるのを感じます。


3.飲むというより、“味わう”時間

忙しいときほど、何かを“ながら”でこなしてしまいがち。
けれどこの時間だけは、できるだけ「飲むこと」だけに意識を向けています。

少し冷めたら、ちびちびと口に含んでみる。
味の変化を感じて、香ばしさや渋み、甘さに気づいていく。

ただ飲むだけではなく、「今、自分が何を感じているか」を味わっている気がします。
そうやって味わううちに、さっきまでの疲れやイライラが、少しずつほぐれていくのです。


4.どこにいても、自分に戻れる小さな儀式

この習慣は、カフェでも、家でも、公園でも、場所を選びません。
飲み物さえあれば、そこが自分にとっての“リセットスポット”になるからです。

例えば外出先なら、ベンチに座ってコンビニのコーヒーを飲むだけでもいい。
部屋にいれば、好きなカップを選ぶだけで気分が変わる。

この小さな儀式があることで、どこにいても「よし、もうひと頑張りしよう」と思えるのです。


5.“お気に入り”を決めておく心地よさ

ちなみに、私の最近のお気に入りは「シナモンの香りがするブレンドティー」。
ほんのり甘い香りが、心をふわっとほどいてくれます。
カップは、小さな陶器市で見つけた手びねりのもの。
ざらっとした質感と丸みが、なんとも愛おしい存在です。

お気に入りをひとつでも持っていると、飲む時間がもっと楽しみになります。
「これを使うためにお茶の時間をつくろう」と思えるから。


おわりに

たった一杯の飲み物。
でもそれが、私にとっては気持ちを整える大事な時間。
今日もまた、お気に入りの一杯に助けられて午後を乗り切っています。

「なんとなく疲れたな」と感じたとき。
ぜひ、自分の好きな飲み物を丁寧に味わってみてください。
それだけで、不思議と気分がリセットされることって、あると思います。

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